6日目

本日は日曜日であり、朝一番に風呂に入らせてもらった。というか実はだいたい毎日一番に入っている。風呂は当日予約制の、早い者勝ちになっていて、大概8時過ぎまで毎日待っているのであるが、9時の枠がいつも空いているので、一番風呂を頂戴している。風呂と言ってもシャワーである。病院の一人用のシャワー室はいずこも同じ企業の製品なのだろうか、かつて勤務していた病院の、当直シャワー室と同じ形をしている。

発病してから色々な人と喋り、連絡をとっている。今回、退院後手術までにはしばらくの時間が、ありそうである。今日は、3年間合わなかった人と、退院後に合うことになった。とても嬉しい。このちっぽけな人生で、私は多くの素晴らしい人に出会えた。多くの人の期待を裏切り、残念な気持ちにさせ、驕り高ぶり振る舞ったけれども、そんな私を憐れみ、ささえれくれる、人のぬくもりに触れることができた人生だった。感謝してもしたりない、あたたかな世界だった。たとえ実存してなかったとしても、ナイスなファンタジーだったと思っている。勿論、右肩くらいしか痛くなくて食事も全量摂取しているから言えることだ。術後には、痛みのために、そうはいかないだろう。もしもデキサメサゾンを内服するようになれば、様々な生活上の制約が課されるだろう。全ては今、いまこのときの平安に、ただ感謝するのみである。(H)