2023年度機関誌販売終了のお知らせ

2023年度機関誌の販売は終了いたしました。購入者限定公開記事につきましては、2024年7月以降無料公開とさせていただく予定です。

それまでに記事を読みたいという方は1000円ご入金いただいたら、確認後2023年度限定公開記事のパスワードをメールでお伝えします。これは営利のためではなく、わざわざ面倒な手続きを経て機関誌をご購入いただいた方に申し訳がないという理由でこのようにさせていただくことにしました。

<わたし>

シフターについての話題

7歳娘:えな(2歳3ヶ月)、最近、自分のことわたしって言ってるんよ
父:へー
7歳娘:あの歳の子がわたしっていうのなんか変よね
父:うーん
父:ももちゃんが自分のことを私って言うと変なの?
7歳娘:変じゃないけど、とにかくももちゃんはももちゃんと言っていたいの

専攻医12

様々な児がいる。いままた児が危うい。

私はとても疲れている。血液グループのローテーションが終わり、また別のグループにいるが、血液はとても大変だった。首筋のあたりにじっくりした重みが被さっている。

世の中はお盆であって、先祖の霊を祀るのか、ただ遊ぶのかは人それぞれだが、めいめいが焦熱の中を休んでいる。私も、ああ、どこかに祈りに行きたい。神仏に委ねたい。

ちかごろはまた日本とヘブライの関わりに興味がある。大昔からこのたぐいの話は父がよく話をして私に身近だったから、ふるさとに帰ってくるような気持ちである。荒唐無稽な話のようで、しかし何らかの影響はあったかもしれないと思うと、やはり日本の神仏というのは多様にして全て異なりながらも一なのではないかと思われてくる。たぶん「私にとっては」それが神仏についての真実なのだろうと思う。

余分なことを考えたくないのは私がとても疲れているからだ。私はなにか、安定した楽しい時代というものは無いままに、ただ背負う荷物ばかりが重たくなっていく気がする。しかし考えてもしかたがない。だからこそ祈りながら、考えずに生きていくしかないし、それでようやく生きられるのだ。

空谷子しるす

専攻医11

イエズスのように生きることはとても難しい。

血液のローテーションが終わり、神経免疫グループに移った。血液ではまだ様々な児が様々な困難に直面していた。悪性腫瘍という大病を乗り越えるにはめちゃくちゃな治療を必要とする。そのために圧倒的な労苦を必要とする。親も児もいらいらしたりわめいたり疲れたりする。本来生きられなかった者が生きられるかもしれないとなると、次は様々な要求も出る。あの症状を止めよ、この症状を止めよということになる。本来が無理を通して不治の病を治そうとしているからさまざまな症状は出る。その全てを予防したり治したりすることは不可能である。医者も人間だからそのできることはしたいと思う。

どうも体調がよくない。今週末は二日連続の当直である。

どうか神様がお守りくださいますように。

すべての人が幸せになりますように。

空谷子しるす