今回もinterestingな言葉
5歳6ヶ月の娘
幼稚園の年長
ここ数ヶ月、娘の一人称が「わたし」となる時がある
それまでは「ももちゃん」と自称していた
妻には、幼稚園でみんなが使っているから、とその経緯を説明したようであった
一人称を軽やかに変化させたその軽やかさに憧憬を抱いた
数週間たって、同様の答えを期待して、聞いてみた
「どうして、わたしって言うの?』
すると、ナイーブな問いだったのか、「いや」と強く回答を拒否した
何かを侵襲しているように感ぜられたため、それ以上は問わなかった
考えてみれば、「わたし」ほど、主体性の純度が高い表現もない
しかし、娘においては、その使用は他者に大きく影響されている
主体性にしのぶ他者性の影
私にしても、「ぼく」から「オレ」への跳躍には随分と難渋した
最近は仕事での立場上「わたし」と自称する場面が増えたが、不協和音が響いている
随分と不自由な主体だこと
素寒居士