臨床文藝医学会について
社会が多様化するなかで、学校、病院といった特定の機関だけで地域住民の要求や要望へ応え、福祉の増進を図るということがますます難しくなってきております。学校で画一的に学習することや解決することができない学問や問題、病院など専門の医療機関では掬いきれない個々の患者さんや家族の要求や要望に一つひとつ応えていくことは今後ますます重要な課題となってくるものと考えます。また、社会に出てからも本職とは別に学びたいことがあるのに気軽にお互いに学ぶための場がなかなか見つからないといった悩みを抱えている方も昨今少なくありません。そうした、地域住民とお互いに学び合い、対話していくための場の形成がぜひとも必要と考えます。
私たちは、2017年11月より市民参加型の読書会や勉強会、自主製作映画の鑑賞会、健康や医療に関する住民の疑問や不安に応えるための講演会や対話の場を設けるための団体を立ち上げました。
私たちは、お互いに楽しみながら学んでいく場や病院や学校ではなかなか相談、議論できないような事柄などについて真剣に相談に乗り、また議論・対話を重ねるための場を提供し、多様化したニーズへ応えていくことで、お互いに住みよい地域社会づくりに貢献し、あわせて社会福祉の増進を図ってまいります。